ディスポジション(disposition)=配置、布置、力、条件、性向、傾向性、態勢……「ディスポジションという概念を通して見出されるのは、合理主義に対置されるべき複数の思索・生存の可能性である。アリストテレス以来、合理的思考に併存してきたこれらの可能性は未だ尽くされていない。」(本書序文より)
明晰判明な主観認識にもとづく世界観の専横を脱し、より「うまくいく」世界の可能性を探るための、次代を担う理論家/実践家たちによる討議と思考の記録。
|
ディスポジション:配置としての世界
発行:現代企画室 |
|
馬に乗るように、ボールに触れ、音を奏でるように、人と関わる ――ディスポジションという概念によるアプローチ 柳澤田実 |
|
権力論/アフォーダンス 対談「世界・環境・装置 ――〈ディスポジション〉の可能性をめぐって」 萱野稔人×染谷昌義 |
|
宗教 イエスの〈接近=ディスポジション〉 ――近づくという行為・行為の伝達 柳澤田実 |
|
生態/経済 行動資源の配置 ――財貨の生態学と人々の生活学 染谷昌義 |
|
デザイン・エンジニアリング 人間らしさを配置する ――Cyclopsをめぐって 本間淳ほか |
|
人間 心身の再配置のために ――デカルト哲学に見る意志の発生と権能 大橋完太郎 |
|
建築/言語 〈配置〉をめぐる論理と非論理 ――建築の四つのテキストから 東辻賢治郎 |
|
美術 マティスの布置 ――見えないものを描く 平倉圭 |
|
建築/歴史 様式の《配置》、主体性の《処置》 ――伊東忠太〈世界建築図〉と「日本国民」 天内大樹 |
刊行記念シンポジウム
「うまくいく」ことの倫理と技術
6月21日(土) 14:00-17:00
会場:代官山・ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラス内)
http://www.hillsideterrace.com/
参加費:1000円
「ディスポジション」とは、世界を均質化・合理化する近代的思考を批判し、生き生きとした現実の生活世界を配置や関係性によって生け捕りにするための概念です。
若手の論者=執筆者たち(柳澤田実、萱野稔人、染谷昌義、大橋完太郎、平倉圭など)と多彩なゲストが 「哲学」と「アート」を軸にディスポジションの射程をめぐって徹底討論します。
ゲストプロフィール
![]() |
岡﨑乾二郎 Okazaki,Kenjiro1955年東京生まれ。造形作家。80年代よりパリ・ビエンナーレ、インド国際トリエンナーレなど数多くの国際展に出品し、2002年にはセゾン現代美術館にて大規模な個展を開催。また、同年に開催された「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」の日本館にディレクターとして参加するなど幅広い活動をおこなっている。著書に『ルネサンス 経験の条件』(筑摩書房)、共著に『漢字と建築』(INAX出版)、『芸術の設計——見る/作ることのアプリケーション』(フィルムアート社)『れろれろくん』(小学館)、『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』(クレヨンハウス)等がある。近畿大学国際人文科学研究所教授。東京在住。http://kenjirookazaki.com/ |
![]() |
小林康夫 Kobayashi, Yasuo1950年東京生まれ。専攻は現代哲学、表象文化論。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授であり、UTCP(東京大学グローバルCOEプログラム「共生のための国際哲学教育研究センター」)http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/の拠点リーダーを務める。著書に『青の美術史』(平凡社)、『表象の光学』(未來社)、La cœur / la mort : De l'ana-chronisme de l'être (Collection UTCP 4)、編書に『美術史の7つの顔』(未來社)、『表象文化論研究』(放送大学出版局)など多数がある。 |
![]() |
藤村龍至 Fujimura, Ryuji1976 年東京生まれ。建築家。東京工業大学大学院修士課程修了後、2002年から2003年までベルラーヘ・インスティテュート(オランダ)に学ぶ。現在、東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程に在籍。2002年より2005年までISSHO建築設計事務所を共同主宰、2005年に藤村龍至建築設計事務所を設立し、現在に至る。 |
予約・問い合わせ
現代企画室(担当:小倉)
Tel.03-3461-5082
Fax.03-3461-5083
http://www.jca.apc.org/gendai/






